慢性閉塞性肺疾患患者の抑うつに関わる因子の検討
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概要
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〔目的〕本研究の目的は,慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease; COPD)患者における抑うつ状態に影響を及ぼす規定因子を不安尺度(State Trait Anxiety Inventory; STAI),身体機能,日常生活動作などの観点から検討することとした。〔対象〕対象は,COPD 患者21名(男性19名,女性2名)であった。〔方法〕主要項目は,抑うつ自己評価尺度(Self-rating Depression Scale; SDS)とした。SDS と各測定項目との関係をPearson の相関分析で検討した。従属変数をSDS,独立変数を有意な相関が認められた項目とし,ステップワイズ法による重回帰分析を用いて分析した。〔結果〕SDS に影響を与える項目は,STAI 特性と30秒椅子立ち上がりテストであった(R2=0.65,p<0.01)。〔結語〕COPD 患者における抑うつ状態は,不安感や下肢機能の低下が影響することが示唆された。これにより,チームアプローチが抑うつ状態を予防できる可能性を示唆した。
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