鼻咽腔内視鏡ビデオ(NPF-Video)を用いた鼻咽腔運動分析に関して
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概要
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鼻咽腔内視鏡ビデオ(NPF-Video)の利用特性を究明する目的で,記録された画像の客観的分析法,及びその信頼性と確実性について検討し,次の結果を得た.<BR>1)2名の検者間でのNPF-Video測定値を比較検討し,その信頼性が高いことが判明した.<BR>2)軟口蓋運動に関して,側方X線と極めて近似した情報がNPF-Videoから得られることが判明した.更に正常人被験者を用いて,鼻咽腔運動の分析を試み,以下の結果を得た.<BR>1)鼻咽腔運動の量的変化について測定し,その結果,被験音毎の差異を判定することが可能であった.しかし,得られた値は任意に設定されたもので,定量化に関しては更に究明することが必要と考えられた.<BR>2)時間を指標とした鼻咽腔運動のtimingの分析を行い,母音群と破裂子音/p/との間に明確な差異を認めた.timingの測定は不変的評価が可能であり,今後更に種々な角度からの分析が可能であると考えられた.
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