昭和56年度における当科を受診した口唇、口蓋裂患者の実態調査
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概要
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昭和56年4月1日より, 昭和57年3月31日の間に, 当科を受診した口唇, 口蓋裂の患者996名の実態調査を行った.<BR>調査結果より以下のことが明らかとなった.<BR>1.当科外来総患者4,073名のうち, 口唇, 口蓋裂患者は, 996名で, 全体の24.5%の高率を占めていた.<BR>2.当科でのみ手術を行った患者の裂型別の分類では, 口唇裂, 口唇・口蓋裂, 口蓋裂の割合は, 各々37.3%, 46.9%, 14.8%であった.<BR>3.患者の年齢構成では, 0~5才に患者が集中しており, 以後年齢が高くなるにつれて減少していた.<BR>4.当科を受診した患者の79,8%は, 紹介によるものであった.<BR>5.患者の居住地域別の分類では, 愛知県69.1%, 岐阜県14.5%, 三重県8.8%の順になっており, 患者は広く中部地方全域より来院していた.
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