東北大学病院附属歯科医療センター顎口腔機能治療部における口唇裂・口蓋裂患者の統計調査:最近の20年間(1987~2006)について
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概要
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東北大学病院附属歯科医療センター顎口腔機能治療部に来院した口唇裂・口蓋裂患者の実態を把握する目的で,1987年から2006年までの20年間における当部初診の患者を対象として臨床統計学的検討を行い,以下の結果を得た.<BR>1.20年間の登録患者数は1806例であった.年間登録者数は最多である1991年の128例以来,減少傾向にあった.<BR>2.居住県は宮城64.2%,山形10.2%が多く,東北6県で95.6%を占めた.<BR>3.裂型分布は口唇口蓋裂43.2%,口蓋裂27.6%,口唇顎裂22.9%,口唇裂6.3%であった.裂側は口唇口蓋裂,口唇顎裂,および口唇裂のいずれも左側が多かった.性差は口唇裂,口唇顎裂,および口唇口蓋裂は男子に多く,口蓋裂は女子に多かった.<BR>4.初診時年齢は0歳が最多(42.9%)で,平均は4歳10カ月であった.初診時年齢は低下傾向にあった.<BR>5.紹介元施設は東北大学病院形成外科が41.9%を占めた.<BR>6.口唇裂初回手術施設は東北大学病院形成外科が45.2%,口蓋裂初回手術施設は東北大学病院形成外科が35.0%を占めた.
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