常温重合型粘弾性レジンを用いた小型鼻口腔瘻栓塞子
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
口唇口蓋裂患者の口蓋形成術後の鼻口腔痩は,顎裂が存在する症例では二次的顎裂部骨移植術時に閉鎖することが多い.しかし,摂食障害や構音障害がある場合には,その改善に痩孔閉鎖装置が必要である.従来の痩孔閉鎖装置は,アクリル樹脂とワイヤーによる床装置が用いられてきたが,床内面への食物残渣の停滞による不快感や維持を乳歯に求めることから十分な安定が得られず,その使用・管理にあたっては保護者や患児の精神的苦痛を伴う場合も少なくない.そこでわれわれは,常温重合型粘弾性レジンを用いて,痩孔周囲のアンダーカットを利用した小型の栓塞子を考案した.本装置は,作製法が容易で,扱いやすく,装着時の違和感も少ない装置が完成した.
- Japanese Cleft Palate Associationの論文
Japanese Cleft Palate Association | 論文
- 北海道大学病院高次口腔医療センターにおける口唇裂・口蓋裂患者の臨床統計的調査
- 齲蝕と顎発育の関連性について
- 下顎前歯を移植することで咬合の改善を図った上顎片側側切歯先天欠如を伴う唇顎口蓋裂の2症例
- 5-Year-Olds' Indexの基準模型における精度と再現性の評価
- NAM治療後にTwo flap口蓋形成手術を行った左側唇顎口蓋裂症例