未手術成人口蓋裂2症例の言語治療:術前言語治療の意義
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概要
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口蓋裂特有の構音障害をもつ未手術口蓋裂患者2症例について,24歳と47歳で初回口蓋形成手術を行い,日常会話までの言語改善が得られた。日常会話の改善は,言語生活の広がりをもたらし,「情緒的安定」などの性格因子にも良好な影響を与えた。これらの言語改善の要因としては,十分な鼻咽腔閉鎖機能が得られたことと,効果的な言語治療を行うことができたことがあげられる。効果的な言語治療を最後まで行うことができたのは,術前から言語治療を行ったことによると思われ,術前言語治療の意義が改めて示唆された。
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