超音波診断装置による哺乳時の舌運動記録および画像解析:正常児と唇顎口蓋裂児の比較
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1)哺乳時の舌運動メカニズムの解明と,唇顎口蓋裂児におけるHotzレジン床装着による哺乳運動改善効果の検索を目的として,超音波診断装置を用いて哺乳時の舌運動を記録するシステムを開発するとともに,得られた超音波エコー像を汎用の画像解析装置に応用する舌運動画像解析システムを考案した.<BR>2)本システムは,被験児に異和感を与えることなく,通常と同様の哺乳時における舌矢状断の運動を記録し,かつ時間的変化を把握できるものである.<BR>3)正常児の哺乳時舌運動には2種類の波があり,大きな波は盛り上がりの範囲の増加で,小さな波は別個に移動していた.唇顎口蓋裂児のHotzレジン床非装着時には上唇,歯槽部および口蓋と舌との間で***を圧迫する動作が小さく,舌の盛り上がりが低かった.Hotzレジン床装着によって哺乳時の舌運動はリズミカル,かつ持続的で,大きなストロークとなり,正常児のそれに近づいていた.
- Japanese Cleft Palate Associationの論文
Japanese Cleft Palate Association | 論文
- 北海道大学病院高次口腔医療センターにおける口唇裂・口蓋裂患者の臨床統計的調査
- 齲蝕と顎発育の関連性について
- 下顎前歯を移植することで咬合の改善を図った上顎片側側切歯先天欠如を伴う唇顎口蓋裂の2症例
- 5-Year-Olds' Indexの基準模型における精度と再現性の評価
- NAM治療後にTwo flap口蓋形成手術を行った左側唇顎口蓋裂症例