腹腔鏡下に切除したS状結腸神経鞘腫の一例
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概要
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神経鞘腫はSchwann細胞に由来する腫瘍で,消化管,特に大腸に発生することは稀である.今回,S状結腸に発生した神経鞘腫を経験したので報告する.症例は73歳,女性.検診で下部消化管内視鏡検査を受け,S状結腸に辺縁なだらかで表面平滑な隆起性病変を指摘された.生検では正常粘膜のみ観察されたが,間葉系腫瘍も否定できないため,腹腔鏡下S状結腸切除術を施行した.術後経過良好で第8病日に退院した.病理組織学的には粘膜下層に繊維性被膜を有する腫瘤性病変を認め,S-100で濃染し,α-SMA陰性,c-kit陰性,Ki-67低率陽性であることから神経鞘腫と診断された.
- 昭和大学学士会の論文
昭和大学学士会 | 論文
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