抗力を具備した継手付き体幹装具の開発と評価 第2報—平地歩行における運動学,運動力学的分析—
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概要
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本研究の目的は,先行研究で報告した抗力を具備した継手付き体幹装具を改良し,その装着性を高めるとともに,改良した装具の平地歩行における運動学,運動力学的分析を行うことである.健常成人男性8名を対象として,装具なし,改良した装具装着,ジュエット式装具装着の3条件で歩行速度とケイデンスおよび体幹,骨盤の関節角度変化と下肢関節モーメントの比較を実施した.結果として,歩行速度とケイデンスおよび下肢関節モーメントには装具なしと改良した装具間で違いはみられなかったが,改良した装具装着時には骨盤の前傾角度が増加する一方で回旋角度をわずかに減少させることが明らかとなった.改良した装具装着による歩行における骨盤前傾の促通効果は骨盤後傾を呈する腰痛者や高齢者の姿勢改善にも有用であるかもしれない.
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