皮膚の構造 ・ 特性と機能および血管の特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
皮膚は人体の外表を覆う一つの臓器である. 皮膚は, 表皮, 真皮, 皮下脂肪の3層構造で, それらを貫く形として, 毛, 汗腺, 脂腺などの付属器が存在している. 表皮は断面でレンガを積み上げたような細胞の層状構造 (角化細胞層) と, それに介在する形で樹枝状の突起を有する細胞 (樹枝状細胞) で構成される. 角化細胞層は, 基底細胞層, 有棘細胞層, 顆粒細胞層, 角質細胞層の4層構造をとる. 真皮は, 細胞成分と結合織 (線維成分, 基質) から構成され, 乳頭層, 乳頭下層, 網状層の3層構造をとる. 皮膚付属器は毛, 爪, 皮脂腺, 汗腺からなる. 皮膚の血管は2階層のネットワーク構造をとる. 皮膚の特性と機能を構造と結び付けて解説する.
- 日本義肢装具学会の論文
- 1999-07-01