ターミナルインパクトに着目した大腿義足歩行の定量的評価手法の開発
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概要
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大腿義足歩行時のターミナルインパクトは臨床上よくみられる異常歩行の1つであり,その程度は主観的に評価されている.そこで,本研究では片側大腿切断者1名を対象として,加速度信号から遊脚後期の膝継手の完全伸展から初期接地までの時間(_m474/時間)および歩行周期に占めるτ時間の割合(_m474/割合)を算出した.また,経時的変化から_m474/時間や_m474/割合が義足歩行の習熟度の評価指標として客観的となりうるかを検討した.その結果,歩行訓練により_m474/時間および_m474/割合は有意に減少し,減少傾向を示した.これにより,義足歩行の評価には,歩行速度や歩幅といった指標に加え,遊脚後期の動態も客観的評価指標として示すことができ,臨床において新たな有用な指標となりうることが示唆された.
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