PET/CT による下咽頭癌治療の個別化
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概要
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下咽頭扁平上皮癌にて FDG-PET/CT により計測される原発腫瘍の FDG 集積が、生命予後と関連があるのか検討した。対象は、治療前に FDG-PET/CT を施行され、根治治療を受けた 31 例。FDG 集積には、SUVmax を使用し、粗生存率はカプランマイヤー法にて算出した。結果は、SUVmax13 以上の患者群は、ログランクテストによる単変量解析で有意に生命予後不良であった。さらに臨床的 T 因子や N 因子、治療法と独立しているかを Cox の比例ハザードモデルで検定し、SUVmax が独立した生命予後因子である知見を得た。FDG-PET/CT により計測される下咽頭癌の FDG 集積は、今後の重要な臨床研究対象となると考えられた。
- 耳鼻と臨床会の論文