嚥下機能改善手術の成績に影響する因子の検討
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概要
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嚥下機能改善手術の治療成績に影響する因子について検討し手術適応について考察した。対象は 1994 年から 2009 年までに熊本大学病院耳鼻咽喉科で嚥下機能改善手術を行った 23 例である。術後に全量経口摂取可能となったのは 13 例 (56%)であった。術後の手術成績に有意に影響を与えた因子は咽頭知覚低下の有無で、咽頭知覚が低下していた 7 例中 6 例は経管栄養から離脱できなかった。そのほか、痰の喀出ができなかった 3 例、胃切除術を受けていた 3 例、心肺機能が低下した 2 例も経管栄養から離脱できなかった。このような症例では手術による効果はあまり期待できないと考えられた。
- 耳鼻と臨床会の論文