進行性の嚥下障害のみを呈し手術病理所見にてミオパチーと診断した1例
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概要
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緩徐進行性の両側食道入口部開大不全を伴う嚥下障害のみを呈し、輪状咽頭筋切断術での病理所見でミオパチーと考えられる症例を経験した。ただ、現在の診断基準では既知の疾患の確定診断は困難であり、過去の文献に示唆されるような頸部・咽頭筋に限局されたミオパチーの一つと判断したので報告する。疾患概念の確立のために、今後、同様の症例の集積・検証が必要と考える。輪状咽頭筋切断術の有効性は認められているが、新たな検査法・診断基準により早期の診断・加療が行われるのが望まれる。
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