強アルカリ製剤服用後に高度嚥下障害を来した1例
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概要
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強アルカリ製剤を服用した後に食道炎と胃炎による狭窄を生じ、胃管で食道再建を行った術後に嚥下機能障害が生じた症例を経験した。強アルカリによって生じた嚥下障害に対しては、病変が徐々に進行するために経時的な局所症状の改善が望めないため、積極的な嚥下機能改善手術の方針をたてることが大切であることが示唆された。また、術後は早期にブジーおよびバルーン訓練を行い、これに併用して、早期からの嚥下リハビリテーションによる介入と転院先でのリハビリテーションの継続を行うことが必要であった。
- 耳鼻と臨床会の論文