便潜血偽陰性進行大腸がんの臨床病理組織学的検討
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概要
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大腸がん検診で便潜血検査偽陰性であった進行大腸癌(偽陰性群)の特徴を明らかにするために, 1994年7月から2006年3月までに当センターで経験した便潜血偽陰性進行大腸癌34例について, 臨床病理組織学的検討を行った。ここでは偽陰性群を, 便潜血検査にて陰性と判断された後, 2年以内に進行大腸がんと診断された症例と定義し, それ以外の進行大腸がんを対照群として比較検討を行った。年齢・性別・腫瘍径では有意差は認めなかったが, 女性に多い傾向があった。占拠部位に関しては, 偽陰性群で, 上行結腸と盲腸に多く, 対照群と比較して右側大腸に多かった(p<0.01)。壁深達度・肉眼型・組織型・脈管侵襲(ly・v)・リンパ節転移に関しては, 両群に有意差を認めなかった。したがって, 便潜血偽陰性進行大腸がんは, 女性で上行結腸と盲腸に多い傾向を認めた。
- 一般社団法人 日本消化器がん検診学会の論文
著者
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大野 康寛
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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入口 陽介
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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大浦 通久
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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中村 尚志
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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冨野 泰弘
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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小田 丈二
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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水谷 勝
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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高柳 聡
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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岸 大輔
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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細井 亜希子
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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山田 耕三
東京都多摩がん検診センター 消化器科
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山村 彰彦
東京都多摩がん検診センター 検査科
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