人工肛門閉鎖術における手術部位感染の臨床病理学的検討
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概要
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目的:人工肛門閉鎖術後の手術部位感染について臨床病理学的に検討し,Incisional SSI の減少方法について考察した. 対象:みつわ台総合病院で人工肛門閉鎖術を施行した 23 例.ストマの種別,ストマ造設からの期間,手術時間,出血量,吻合方法,創部ドレナージ,周術期輸血等を評価項目とし,SSI との関連を検討した.結果:SSI は 6 例,そのうち Incisional SSI は 5 例 (21.7%) に発生した.SSI と各因子との関連に統計学的有意差は認めなかったが,無輸血例,回腸ストマ例では SSI を認めず,皮下ペンローズや環状皮膚縫合などの創部ドレナージ例では Incisional SSI は低率であった.結語:人工肛門閉鎖術創に環状皮膚縫合などの十分なドレナージ効果を付加することは,Incisional SSI 減少に寄与する可能性がある.
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