術中 2 カ所の穿孔部位を認めた自然気胸の 1 例
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概要
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症例は 32 歳の男性で右再発気胸のため胸腔鏡手術を行った.肺尖部の嚢胞から気漏を確認し肺部分切除を行ったが,閉創後に気漏が続き再度胸腔鏡で検索した.S3 葉間面の小孔から新たに気漏を認め,この部位も切除した.病理学的検討の結果,肺尖部の嚢胞が気胸の原因で,S3 の病変部は手術時の外的要因による穿孔と判断した.胸腔鏡手術では視野が限られる事から必要以上の水封試験のための気道加圧はさけるともに,ポートによる肺損傷を防ぐ注意を怠らない事が肝要であると思われた.
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