超高齢 者の亜急性心筋梗塞後乳頭筋断裂による僧帽弁逆流の一手術例
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概要
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急性心筋梗塞の機械的な合併症のひとつである僧帽弁乳頭筋断裂の発症頻度は急性心筋梗塞の約 1-3%と頻度は低いが,急激な循環動態の破綻をきたし,外科的治療が必要となる.超高齢化が進む現在,高齢者に対する開心術が増加しつつあるが,高齢者では術後の合併症発生率が高くなる.今回,超高齢者の心筋梗塞後乳頭筋断裂に対し,準緊急手術を行い救命し得たので報告する.80 歳代の男性が呼吸苦を主訴に来院した.心臓カテーテル検査,心臓超音波検査,心電図などで亜急性心筋梗塞後乳頭筋断裂による僧帽弁逆流と診断された.準緊急で僧帽弁置換術を施行した.術後経過は良好で術後第 12病日にリハビリテーション病院へ転院した.
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