術前 TS-1/CDDP 療法が著効した高度進行胃癌の一切除例
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概要
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症例は 73 歳男性,膵浸潤による Stage IV 高度進行胃癌と診断されたが TS-1/CDDP 療法による術前化学療法が奏功し,down staging によって切除可能となった.術後の病理検索では化学療法による組織学的効果判定の Grade 3 (著効) が得られ治癒切除であった.現在,画像上はあきらかな再発徴候はなく長期生存中である. 切除不能と考えられた高度進行胃癌に対して TS-1/CDDP 療法による術前化学療法をおこなうことで予後の改善が得られた一例と考え報告する.
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