学生の講義出席率からみたハイブリッド型 PBL tutorial 導入の効果
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概要
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日本大学医学部においてもハイブリッド型 PBL tutorial (PBL) を導入して 4 年間が経過した.PBL 導入要因の一つに 「講義への出席率の低さ」 があげられていたが,PBL 導入後の評価において講義への出席率に関する報告はみられない.学生の講義出席率からみた PBL 導入の効果を検討した. 1)確実なデータのある授業評価事業での講義出席率を用い,PBL 導入前 4 年間と導入後 2 年間の講義出席率を比較した.授業評価は学生による評価と同僚教員による評価の 2 つの成績から検討した. 2)PBL 対象学年の 3・4 年生の講義出席率は有意 (P < 0.01) に上昇した.5 年生を除いた全学年の講義出席率も有意 (P < 0.01) に上昇した. 3)PBL 導入後,全学生の講義出席率が有意に上昇したが,これは PBL 導入による副産物的な効果であり,PBL 導入による能動的学習による波及効果と考えられた.
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