高度肺高血圧症をともなった重度大動脈弁狭窄症の 1 手術例
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概要
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肺高血圧合併大動脈弁疾患の予後は不良で,外科治療の成績も満足いくものではなく,手術適応に一定の見解が得られていない.透析中の 58 歳男性が大動脈弁狭窄症による急性心不全と診断され,術前検査で高度肺高血圧を認めた.術前にPDE III 阻害薬を投与し,肺高血圧症の改善をみた後に大動脈弁置換術を行なった.本症例のように術前に PDE III 阻害薬で肺高血圧の改善を認めたことは手術適応を決める 1 つの方法になると考えられた.
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