子宮肉腫右室転移の1手術例
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概要
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症例は61歳,女性.50歳時に子宮間質性肉腫で単純子宮全摘および両側附属器切除を施行,その後骨盤内転移があり化学療法中であった.胆石症で入院した際,術前の経胸壁心エコー検査で右室内腫瘤および三尖弁逆流を認め,当科紹介となった.心エコー上腫瘍の増大傾向があるため手術を施行した.右房を切開すると多房性の腫瘍は乳頭筋に付着し,腱索を巻き込む形で存在し,一部は三尖弁を越え右房内へ突出していた.腫瘍を腱索と一塊にして摘出,三尖弁に人工腱索をたて,人工弁輪を用いて三尖弁形成術を行った.病理組織では肉腫細胞を認め,原発巣と同様の組織であり子宮肉腫右室転移と診断された.術後三尖弁逆流は消失し,良好な結果が得られた.
- 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会の論文
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