下顎区域切除後に義歯を作製した一例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例の概要:患者は76歳男性.義歯の不適合による咀嚼困難にて来院した.下顎に下顎骨区域切除による皮弁部分を認めたため,同部位の義歯の形態,被圧変位を考慮し上下顎の義歯を作製,装着した.考察:今回の症例では口腔癌の外科処置後,著明な運動障害や軟組織への侵襲が少なかったこと,また,義歯の皮弁相当部の形態などに配慮を行ったことで良好な結果が得られ,QOLの向上につながったといえる.今後もリスクの軽減のため,観察を行っていく必要がある.結論:本症例では皮弁部分に配慮した義歯により,機能回復およびQOLの向上が得られた.
- 社団法人 日本補綴歯科学会の論文
社団法人 日本補綴歯科学会 | 論文
- 臼歯部人口歯排列に考慮を要した総義歯補綴の1症例 : 術後7年経過症例
- 無歯顎症例における水平的下顎位と側頭筋前方部の筋膨隆との関係に関する研究
- 口蓋裂患者に対して可撤性局部床義歯を用いた補綴処置の一症例
- 咬合異常が発症因子と考えられる顎関節症の治療
- クラウンの保持力に関する研究 : レジンモディファイドグラスアイオノマーセメントのサーマルサイクルによる検討