咀嚼および審美障害を訴えた患者に対して補綴処置を行った1症例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例の概要:患者は54歳の女性.前歯の離開による外見不良ならびに咀嚼困難を主訴に来院した.正中離開をMTMにより閉鎖し,自家製アタッチメントおよび磁性アタッチメントを用いた局部床義歯により補綴治療を行った.考察:義歯装着により審美性と咀嚼機能に患者の満足が得られ,11年間の長期にわたり良好な結果が得られていると考えられた.結論:正中離開による審美障害ならびに歯列欠損による咀嚼障害を,MTMと自家製アタッチメントを使用した局部床義歯により治療を行い,さらに歯周状態の改善に努め,プラークコントロールのモチベーションの持続がされ,長期間の良好な経過を得ることができた.
- 社団法人 日本補綴歯科学会の論文
社団法人 日本補綴歯科学会 | 論文
- 臼歯部人口歯排列に考慮を要した総義歯補綴の1症例 : 術後7年経過症例
- 無歯顎症例における水平的下顎位と側頭筋前方部の筋膨隆との関係に関する研究
- 口蓋裂患者に対して可撤性局部床義歯を用いた補綴処置の一症例
- 咬合異常が発症因子と考えられる顎関節症の治療
- クラウンの保持力に関する研究 : レジンモディファイドグラスアイオノマーセメントのサーマルサイクルによる検討