下顎の後退による開咬に対して咬合再構成を行った症例
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概要
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症例の概要:患者は58 歳の女性.開口障害と左側顎関節部の疼痛を主訴に来院した.下顎が後方に偏位し,前歯部は開咬を呈し,下顎位は不安定であった.スプリント療法および認知行動療法により下顎位を安定させ,咬合再構成を行った.考察:前歯部を含めた全顎的な咬合接触の回復とアンテリアガイダンスを適正に付与することにより下顎位の安定が得られ,パラファンクションに対する指導を行うことで症状の再発を予防することができたと考えられた.結論:本症例では,オクルーザルスプリントにより下顎位の安定を図り,その顎位において咬合再構成を行い,認知行動療法を行った結果,良好な予後を得ることができた.
- 社団法人 日本補綴歯科学会の論文
社団法人 日本補綴歯科学会 | 論文
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