Lactobacillus casei OLL2212株の凍結乾燥末摂取が便泌傾向女性の排便回数・便性状に及ぼす影響
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概要
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健康な18歳~39歳までの女性83名を対象にLactobacillus casei OLL2212株 (以下LC2212)の凍結乾燥粉末含有食品の摂取が排便回数、排便量、便性状、便中Bifidobacterium属菌数および占有率、便中腐敗産物量に及ぼす影響について検討した。LC2212株凍結乾燥原末を澱粉、ショ糖と混合した粉末試験食(低用量試験食: 約108 cfu/ g/袋、 高用量試験食: 約109 cfu/ g/袋)と、菌末を含まない対照食を調製し、これらを1日に1袋、14日間摂取させるプラセボ対照並行群間比較試験を実施した。その結果、試験食摂取群とプラセボ群との間に有意な差は観察できなかったが、高用量摂取群において、週当たりの排便日数が摂取前に比較して試験食摂取期で有意に増加した。さらに、両方の試験食群において便秘傾向者の試験食摂取期間中の排便回数、排便日数および便量の有意な増加が認められた。このような摂取前後の有意な改善効果はプラセボ群では見られなかった。以上の結果から、LC2212株凍結乾燥菌末の摂取により便通改善効果が期待できる可能性が示された。
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日本乳酸菌学会 | 論文
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