わが国における「脳卒中急性期インディケーター案」の検証:ウェブ登録研究報告
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概要
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普遍的かつ正確な統合型脳卒中地域医療評価システムの構築を目的とし,科学的根拠に基づく「脳卒中急性期インディケーター案」が策定された.2010年7~9月の任意の2カ月間,発症3日以内に入院した脳卒中1686例を前向きに登録した.全協力施設を人口密度で2群,登録患者数,病床数,脳卒中従事医師数で3群に分け,施設毎の各インディケーター実施率を調査した.インディケーター実施率と人口密度,病床数,脳卒中従事医師数との関連は認めず,頭部CT/MRI,脳血管評価,抗血栓療法,脂質/血糖検査の施行率は90%以上の高い施行率であった.登録患者数の最多群において,理学療法評価の施行率が高値であり(p=0.026),最少群において,抗血栓療法施行率が高値であった(p=0.0046).今後,全国規模でインディケーター実施率を評価し,施設へフィードバックを行うシステムの構築が必要と考える.
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一般社団法人 日本脳卒中学会 | 論文
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