虚血性脳血管障害入院後の90日以内の再入院例の検討
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概要
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【背景と目的】急性期虚血性脳血管障害治療後の再入院は,患者,家族の身体的,精神的,経済的負担となる.再入院例の原因,特徴,問題点を明らかにする.【方法】2005年1月から2009年9月に当院で虚血性脳血管障害急性期の入院加療を行った連続1193例のうち,初回入院時死亡57例を除く1136例で,退院後90日以内に当院に再入院した症例を後ろ向きに検討した.【結果】再入院は125例(11.0%)だった.再入院のうち,血管/出血イベントは47例(4.1%)で,虚血性脳血管障害再発は31例(2.7%),頭蓋内出血は5例(0.44%)だった.その他の予期せぬ再入院は感染症や骨折,悪性腫瘍等60例(5.3%)だった.予定再入院は18例(1.6%)だった.【結論】虚血性脳血管障害後の再入院は,脳卒中再発が最も多い.退院時から積極的な二次予防を地域全体で共通して行う必要がある.
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一般社団法人 日本脳卒中学会 | 論文
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