脳卒中地域医療の現状を把握するための全国アンケート調査―回復期リハビリテーション病棟の現状―
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概要
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背景及び目的:脳卒中では緊密な連携の重要性が強調されている.回復期病棟の実態を明らかにする. 方法:回復期病棟347施設に対しアンケート調査を行った. 結果:有効回答50%で,うち95%が脳卒中患者を診療していた.受け入れ制限理由として人工呼吸器と透析が多く,受け入れ待機1週間以内は47%,平均在院日数は88日,自宅退院率は61%であった.他の回復期病棟や自治体との連携は良好とはいえなかった.医療(介護)情報を「既に共有」,「共有予定」,「共有予定なし」と回答したものは13(13)%,56(55)%,25(28)%であった.医療・介護保険システムでは「十分なリハビリを提供しにくい」との回答が84%に達した.第三者による回復期病棟評価尺度として「リハビリ機能」を挙げるものが最多であった(86%). 結論:脳卒中連携において重要な役割が期待されている回復期病棟の有する諸問題がかなり明らかとなった.
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一般社団法人 日本脳卒中学会 | 論文
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