Capnocytophaga canimorsusによる敗血症・多臓器不全の一救命例
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概要
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症例は75歳の女性。主訴は呼吸困難 飼い犬に左手を噛まれた2日後,呼吸困難で近医を受診した。動脈血ガス分析にて低酸素血症を認め,血液検査にて敗血症,播種性血管内凝固症候群,多臓器不全と診断され,当センターに転送された。集中治療(エンドトキシン吸着,持続血液濾過透析)にて軽快し,第14病日退院した。後日,血液培養より<I>Capnocytophaga canimorsus</I>が検出された。<I>C. canimorsus</I>はイヌ咬傷後の敗血症の原因菌として米国では死亡例も多数報告されており,高齢者・易感染者に重症例が多い。本邦での報告は稀であるが,早期に適切な抗生剤を選択する上で念頭に置くべき病原体と考える。
- 一般社団法人 日本救急医学会の論文
一般社団法人 日本救急医学会 | 論文
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