`60´Coγ線照射場における線量率分布のシミュレーション手法
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概要
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媒質中における光子等の3次元的な輸送を計算できるモンテカルロ計算コード(EGS4-SPG)を用いて,γ線照射施設の照射室内線量率分布を計算により求めた。また,照射室構成部材である遮へい壁,照射テーブル及び線源保護板が線量率に与える影響について検討した。その計算の妥当性の評価のため,計算結果と電離箱型線量率計及びアラニン線量計による実測値とを比較した。この結果,測定値と計算値の差は,幅広い面積の板状線源の直近を除くと±数%以内であった。一般的に幅広い面積の板状線源の線量率分布の実測には,数日間を要し,線量計は40個程度を必要とする。しかし,単位線源量あたりの計算結果を用いることにより,板状線源の配置検討段階であらかじめ線量率分布を知ることができ,更に線源配置後の線量率分布測定は,線源直近についてのみ実施すればよく,線量計の節約及び線量測定時間の大幅短縮につなげることができた。
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