各種骨病変検出における臨床的有用性と医療経済効果に関する骨シンチグラフィと`18´F-fluoride PETの比較検討
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概要
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1962年にBlauらが骨シンチグラフィ製剤として最初に報告した<SUP>18</SUP>F-fluoride ion(<SUP>18</SUP>F-NaF)は1972年にFDAに承認されたが,<SUP>99m</SUP>Tc標識リン酸化合物が骨イメージング製剤のスタンダードとなり,我が国でも年間43万件以上の検査が行われ現在に至っている。その後,高解像度,高感度かつ多断層PET装置が1990年代前半から登場し,<SUP>18</SUP>F-NaFによる骨PETは全身の3次元断層画像が容易に得られ全身の骨病変を短時間に検索できるようになった。今回,日本核医学会ワーキンググループ(WG)において,骨PETの臨床的有用性と医療経済効果についてのエビデンスを構築するために2006年から2年間,全国3施設で<SUP>99m</SUP>Tc-HMDP/MDPによる骨シンチグラフィと骨PETの比較評価を行った。対象は67症例で転移性骨腫瘍31症例,原発性骨腫瘍10症例,その他26症例(骨壊死・慢性関節リウマチ・人工関節の緩みloosening評価)であった。WGの結果と欧米の文献を合わせて骨PET,特に骨PET/CTが将来骨シンチグラフィと一部置き換わるものと思われた。
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公益社団法人 日本アイソトープ協会 | 論文
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