低バックグラウンド液体シンチレーション計数法の薬学への応用 第1報 尿中の極低レベル`14´Cの測定
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概要
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生体試料中の極低レベル<SUP>14</SUP>Cの測定法として低バックグラウンド液体シンチレーション計数法(Low BG LSC)を提案する。この検出器はセンター計数管とガード計数管から構成されており,両計数管は逆同時計数回路で結線されている。この回路により,BG計数率は汎用型LSCに比べて約3分の1に減少させることができる。また,3本の光電子増倍管を使用することにより,クエンチングを強く受けた試料に対しても高い計数効率を得ることができる。5mLのヒト尿を試料にして100分間計数し,最適ウインドウで波高分析した場合の定量限界(BG計数率の標準偏差の10倍)は8.5mBq/mL尿で,単位測定試料量あたりで比較すると,加速器質量分析法の2倍向上した。1Bq以下の<SUP>14</SUP>Cを両LSCで10分間及び100分間計数し,直線性を比較した。Low BG LSCのFigure Of Meritは約4倍向上していた。
- 公益社団法人 日本アイソトープ協会の論文
公益社団法人 日本アイソトープ協会 | 論文
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