コレウス・フォルスコリエキスはin vivoにおいて肝シトクロムP450を介した機序でトルブタミドの血糖降下作用を減弱させる
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概要
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コレウス・フォルスコリエキス(CFE)と血糖降下薬トルブタミドとの相互作用をラットのin vivo実験で検討した.CFEは1%(w/w)までその投与量に依存して肝総シトクロムP450(CYP)の含量とサブタイプ活性を上昇させ,特にCYP2B,2C,3A活性ではタンパク質発現も増加した.血中トルブタミド濃度はCFEの投与量依存的に低下し,同時にトルブタミドの血糖降下作用も減弱した.また,トルブタミドの代謝酵素CYP2Cの活性と血中トルブタミド濃度,血糖降下作用には負の相関関係が認められた.以上より,CFEはラット肝CYP2Cを誘導し,それを介した機序によりトルブタミドの血糖降下作用を減弱させることが明らかになった.
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公益社団法人 日本食品衛生学会 | 論文
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