牛乳アレルギーにおける除去解除のための食事指導(第3報)
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概要
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【目的】牛乳アレルギー児に対して,「食べられる範囲」を確認しながら除去解除を進める食事指導法について検討した.【方法】牛乳経口負荷試験陽性者の中で,閾値量と誘発症状の重症度に基づく摂取開始量基準によって,2 ml以上の摂取開始に該当した31人(月齢中央値45.0か月)を対象とした.食事日誌の記載を基に,5~10回症状なく摂取できれば10~20%の増量を指導し,1年後の到達量を確認した.コントロール群として,本研究前に牛乳経口負荷試験を行って対象者と同等の摂取開始量が見込まれた31人を,後方視的に検討した.【結果】対象者は自宅で重篤な症状を起こすことなく牛乳摂取を進めることができ,1年後に11人(35.5%)が牛乳50 ml以上の摂取量に到達した.牛乳5 ml以下の摂取に留まっていた者は1人のみで,コントロール群(8人)と比較して有意に少なかった(p<0.05).【結語】『食べられる範囲』を明確にした食事指導は,摂取許容量の少ない時期を安全に乗り越えていく点で有効であった.
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日本小児アレルギー学会 | 論文
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