ピーナッツアレルギー診断におけるAra h 2特異的IgE抗体測定の意義
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概要
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【背景】Ara h 2は,ピーナッツアレルギーにおいて最も重要なコンポーネントであることが知られている. 【目的】日本人のピーナッツアレルギー診断におけるAra h 2特異的IgE抗体(以下,Ara h 2-IgE)測定の有用性を明らかにする. 【方法】ピーナッツアレルギーを疑った152症例(ピーナッツアレルギー(PA)68症例,非ピーナッツアレルギー(NPA)84症例)を対象に,イムノキャップ®により5種のピーナッツコンポーネントに対する特異的IgEを測定した. 【結果】Ara h 2-IgEの診断効率が最も良く,95%陽性的中率(PPV)を与える抗体価は4.71 UA/mlで,その時の感度は57.4%であった.現行のピーナッツ粗抽出抗原を用いた特異的IgE抗体(以下,f13-IgE)では,50.8 UA/mlでPPVが95%となり,この時の感度は20.6%,Sampsonの報告した14 UA/mlでの感度は36.8%であった.また,f13-IgEの抗体価に関わらずAra h 2-IgEの陰性的中率(NPV)は89.3%であった. 【結語】Ara h 2-IgEは,f13-IgEと組み合わせることでより正確なピーナッツアレルギーの診断に有用であり,経口負荷試験を実施する患者数を減少させることが可能となる.
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日本小児アレルギー学会 | 論文
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