軽症~中等症持続型の小児気管支喘息の長期管理におけるツロブテロール貼付薬の有用性―ツロブテロール貼付薬追加投与と吸入ステロイド増量の多施設共同群間比較オープンラベル試験PEACOC―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
吸入ステロイド(ベクロメタゾンまたはフルチカゾン100 μg/日)により効果不十分な軽症~中等症持続型喘息患児(6~15歳)を対象として,長時間作用型β2刺激薬であるツロブテロール貼付薬(1または2 mg/日)を12週間併用投与し(併用群17例),追加治療薬としての有用性を吸入ステロイド倍量投与(増量群13例)と比較検討した.ツロブテロール貼付薬併用群では,起床時%PEFが観察期間に比べて1~12週後まで有意に改善し,7週目には吸入ステロイド増量群との間に有意差を認めた.また就寝前%PEF,喘息症状およびQOLに関しても,有意な群間差は認めなかったものの,観察期間に比べ改善がみられた.ツロブテロール貼付薬追加投与の安全性は高く,副作用は2例において皮膚のかゆみ,かぶれが発現したのみであった.ツロブテロール貼付薬は,わが国の「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)2012」において中等症持続型以上の喘息患児に対する追加治療として推奨されているが,本結果から,軽症持続型を含めた喘息患児においても追加治療の選択肢となる可能性が示唆された.
- 日本小児アレルギー学会の論文
日本小児アレルギー学会 | 論文
- IMPROVED METHOD OF MEASRUING EXHALED NITRIC OXIDE (NO)
- タイトル無し
- タイトル無し
- タイトル無し
- INVESTIGATION ON THE USEFULNESS OF SPACER DEVICE FOR INHALATION OF:β2-STIMULANT WITH MDI IN ASTHMATIC CHILDREN