小児難治性喘息に関する全国調査報告書2011
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概要
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小児の難治性喘息の頻度を知る目的で,2005年に引き続き,2011年1月に全国調査を行った.有効な回答を得たのは,難治性喘息頻度が321病院,491診療所,重症度分布は302病院,473診療所であった.難治性喘息の頻度は,狭義の難治性喘息の定義である経口ステロイド依存性の患児は病院0.07%,診療所0.06%,通常使用量を超える吸入ステロイド薬が必要であった症例は病院1.65%,診療所0.80%,しばしば発作入院し,そのたび毎に静脈内ステロイド投与(プレドニゾロン換算5 mg/kg/日以上)が必要であったのは,病院0.45%,診療所0.56%で,広義の難治性喘息は,病院2.16%,診療所1.41%であった. 難治性喘息の定義は時代とともに変遷を重ねており,その経緯について,明らかにした. 経口ステロイド薬依存性の難治性喘息は激減し,病院の難治性喘息は1994年より2005年は減少し,2011年は2005年とほぼ同率であった.一方,診療所の難治性喘息は,2005年は1994年より減少したが,2011年は2005年より増加して1994年とほぼ同率であった.また,ステロイド薬による難治性喘息の定義に該当しない重症の喘息は,1994年に比べ2005年以降は激減し,発作コントロールの改善が顕著であった.
- 日本小児アレルギー学会の論文
日本小児アレルギー学会 | 論文
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