当科通院中の食物アレルギー児が受けている給食対応の実態調査
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概要
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食物アレルギー児に対する給食対応の実態について,患者の視点から調査した報告は少ない.本研究では,平成22年8~9月に,食物アレルギー児の保護者に対して給食対応に関する聞き取り調査を行った.対象者は当科での診断と指導のもとに鶏卵・牛乳・小麦のいずれか1つ以上をほぼ完全に除去している183名.全員が愛知県下で給食のある幼稚園(46名),保育園(51名),小学校(86名)に在籍している. 保育園児は35%(18名)が代替調理,88%(45名)が除去食対応(複数回答)を受けており,一部弁当持参を全く必要としない児が61%(31名)であった.幼稚園児は,ほぼ完全な給食対応と,ほとんど毎日弁当持参の児が半々であった.小学生で弁当持参が全く必要ない児は14%(12名)のみで,特に複数食品や小麦の除去と,センター方式の学校で弁当持参が多い傾向であった. 愛知県における食物アレルギー児に対する対応はまだ十分なものではなく,先進的に取り組んでいる地域との比較などを通して,より積極的な対応を促していく社会的な啓発が求められる.
- 日本小児アレルギー学会の論文
日本小児アレルギー学会 | 論文
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