画像上スキルスが疑われた好酸球性胃腸炎の14歳男児例
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概要
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【はじめに】画像上スキルスが疑われたアレルギー疾患の既往がない好酸球性胃腸炎の1例を経験したので報告する.【症例】14歳男児.主訴;腹痛と嘔吐.既往歴;特記すべきことなし.【現病歴】約2週間にわたる腹痛と嘔吐を認め近医受診.造影CTで胃体下部から上部空腸に全周性の壁肥厚を認め,スキルス腫瘍が疑われ転院となる.【検査所見】WBC 9200/μL(Eos 29.0%)ECP 70.9μg/L.内視鏡的胃十二指腸生検で粘膜への好酸球の浸潤を認めた.【治療経過】プレドニゾロン1mg/kg/dayで治療を開始したところ末梢血好酸球数,血清ECP値は速やかに正常化した.しかしエコー所見の改善が得られず消化管通過障害症状も改善しなかった.外科的治療も検討したが侵襲の大きな手術になることを考慮し,ステロイドパルス療法を2クール行ったところ通過障害症状が改善し経口摂取が可能となった.現在外来でPSLを慎重に漸減中である.【まとめ】好酸球性胃腸炎はアレルギー素因のない場合でも発症しうるので鑑別診断として注意を要する.本症例は早期の診断と治療により外科的治療を避けられたと考えられた.
- 日本小児アレルギー学会の論文
日本小児アレルギー学会 | 論文
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