重症心身障がい児(者)と気管支喘息
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概要
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重症心身障がい児(者)は喘鳴を呈することが多いが,喘息の診断,鑑別においては,基礎疾患の多様性や複合する合併症のため,通常の診断基準,治療指針などをそのまま適応させ難い.我々は重症心身障がい児(者)を対象にアレルギー評価,呼吸機能評価を行っており,本稿では当施設での取り組み,自験例を交えながら今後の展望について述べる.<BR>1.多くの喘鳴は気道確保,体位変換,緊張緩和等の処置をしっかり行うことで除去しうる.<BR>2.喘息と診断した例では,β2刺激剤の吸入前後にimpulse oscillometry(IOS)を行うことにより気道可逆性を確認できた.IOSは重症心身障がい児(者)の呼吸機能検査としての可能性を有している.<BR>重症心身障がい児(者)に合併する気管支喘息の診断と治療のエビデンス確立のために,適切な診断手順,重症心身障がい児(者)に適応可能な検査など更なる検討を要する.
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日本小児アレルギー学会 | 論文
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