好酸球浸潤を伴う肥厚性幽門狭窄症を合併した新生児・乳児消化管アレルギーの1例
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概要
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新生児・乳児消化管アレルギーは,生後数ヶ月以内に牛乳由来ミルクなどを摂取後に主に消化器症状で発症し,通常はアレルギー用ミルクなどにより改善する予後良好な疾患である.我々は肥厚性幽門狭窄症を合併した症例を報告する.日齢28男児.嘔吐,血便で発症した.母の乳製品の除去による母乳栄養や絶食では改善せず,肥厚性幽門狭窄症が進行した.確定診断のための負荷試験を実施せずに外科的治療を優先して行い改善した.牛乳,αラクトアルブミン,βラクトグロブリンならびにカゼインに対する特異的IgE値はいずれも0.34 UA/ml以下であったが,αラクトアルブミン,βラクトグロブリンさらにκカゼインに対する特異的リンパ球刺激試験は陽性であった.得られた病理組織にて幽門筋層に好酸球浸潤と脱顆粒を認めた.本例は好酸球浸潤を伴う肥厚性幽門狭窄症を合併した新生児・乳児消化管アレルギーの症例と考えられた.
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日本小児アレルギー学会 | 論文
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