2歳未満の小児を対象とした気管支喘息質問票の妥当性に関する検討
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概要
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これまで3歳児を対象に用いられてきた喘息に関する質問票によって,2歳未満の小児の喘息症状を評価することの妥当性について検討した.小児科を受診した2歳未満の小児64名を対象として,保護者に質問票に記入してもらい,医師による「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005」に準拠した乳児喘息の診断との関連性を検討した.医師により乳児喘息と診断されたものは,保護者の回答でも喘鳴が高率であったが,喘息以外のものでも約半数には喘鳴の既往があった.呼吸困難が3回以上あったと保護者が回答したものは,乳児喘息群では14.3%,その他の群ではいなかった.呼吸困難が2回以上のものはそれぞれ17.9%,2.8%であった.呼吸困難が3回以上あったものを「喘息」とすると,医師の診断に対する感度は14.3%,特異度は100%であった.2回以上のものとすると,感度は17.9%に上昇し,特異度は97.2%と十分に高かった.以上より,2歳未満の小児でも,2回以上の呼吸困難は喘息の特徴的な症状であると考えられた.
- 日本小児アレルギー学会の論文
日本小児アレルギー学会 | 論文
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