Th2サイトカイン阻害薬
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概要
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【目的】喘息の発症を予防するには,食物アレルギー(FA)やアトピー性皮膚炎(AD)を有する乳児期からアレルギーマーチを抑制することが重要である.そこで,著者らは1.Th1/Th2 バランスからみたアレルギーマーチの解析,2.Th2 サイトカイン阻害薬の EI 効果について検討した.【対象および方法】1.小児アレルギー児52例を対象に血中の Th1/Th2 を測定し,各種アレルギー疾患合併による差異を健常群(H)25例と比較した.2.FA および AD を有する患児32例を対象に BA の発症に関して初回喘鳴を Th2 サイトカイン阻害薬群(IPD 群:n=16)とヒスタミン H1ブロッカー群(ケトチフェン群:n=16)とで比較した.また,両薬剤投与前後のTh1/Th2,総 IgE 値,末梢血好酸球数を両群間で比較した.【結果】(1)アレルギーの進展において生後数ヶ月の AD の段階からすでに Th2 優位が持続していた.(2)Th2サイトカイン阻害薬群は H1 ブロッカー群と比較して初回喘鳴出現率を優位に抑制し,末梢血 Th1/Th2 の有意な増加,末梢血好酸球の有意な減少を認めた.【結論】Th2 サイトカイン阻害薬はアレルギーマーチの進展を阻止することにより小児喘息の Primary Prevention として有用であることが示唆された.
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日本小児アレルギー学会 | 論文
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