小児気管支喘息を対象とした吸入ステロイド薬プロピオン酸フルチカゾンの医療経済的検討
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概要
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目的 : 小児気管支喘息患者 (以下, 喘息児) を対象として「入院, 救急室受診, 予定外受診, あるいは幼稚園 (保育園) や学校などの教育・保育機関 (以下, 学校など) の欠席状況」(喘息エピソード) に関するプロピオン酸フルチカゾン (FP) の医療経済的な効果を検証した.方法 : FP使用前後6ヶ月間の喘息エピソードデータを比較した調査で得られた入院や救急室受診回数のデータをもとに医療費を推計した.結果 : 179例に対するFP使用前後6ヶ月間の医療費を比較した結果, 薬剤費用は約4,000円/6ヶ月の有意 (p<0.05) な増加を認めたが, 喘息エピソードの減少によりそれに起因する費用は節減されたため, 医療費全体では平均約57,000円/6ヶ月の有意 (p<0.001) な節減を認めた. 上述の検討にはいくつかの仮定が含まれているため, 感度分析を行った結果, 上述のFPによる医療費節減効果は確実であることが示された.結論 : FPを使用することによって薬剤費用は増加したが, 喘息エピソードの改善により医療費全体の節減効果が認められた.
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日本小児アレルギー学会 | 論文
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