唾液腺腫瘍63例の臨床統計的検討
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概要
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1994年から2003年までに九州歯科大学付属病院第1口腔外科において病理組織学的に唾液腺腫瘍と診断し,治療を行った63症例について臨床統計を行った.組織診断はWHO分類に基づき,組織型,年齢,性別,発生部位などについて検討した.1.全唾液腺腫瘍のうち良性腫瘍は68.0%,悪性腫瘍は31.7%であった.2.組織型別では多形性腺腫が49.2%で最も多かった.3.多形性腺腫は女性に,Warthin腫瘍は男性に有意に多かった.4.唾液腺腫瘍は40歳代から70歳代を中心に発生し,平均年齢は53.4歳であった.5.唾液腺腫瘍は口蓋(38.8%)に最も多く発生し,Warthin腫瘍は全て耳下腺に発生していた.6.全悪性腫瘍の5年および10年累積生存率はともに79.2%であった.
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