Amphotericin Bの門脈注入療法にて寛解し得たCandida性多発性肝膿ようの1例 Fungal IndexによるCandida菌量のモニタリング:—Fungal IndexによるCandida菌量のモニタリング—
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概要
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近年,化学療法の進歩により,より強力な治療が行われるようになり白血病の治療成績も向上した。それとともに免疫抑制による感染症が増えてきた。特に真菌感染症は早期診断が困難なことや治療薬の毒性により予後不良とされている。今回,急性前骨髄球性白血病の地固め療法後に合併したcandida性多発性肝膿瘍に対し,門脈内にカテーテルを挿入し,そこよりamphotericin Bを持続注入し,治療した。そしてわれわれはlimulus testとendotoxin specific testの差であるfungal indexにてその真菌量をモニタリングし消失するのを確認し得た。このfungal indexは早期診断の困難な深在性真菌症の診断およびその後の治療効果の評価に有効であると考えられた。
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一般社団法人 日本血液学会 | 論文
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