悪性腫ようの進展と血中PAI‐1レベルに関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
悪性腫瘍における線溶系の動態についての究明は,臨床上非常に興味深いものがあり,われわれは悪性腫瘍と線溶系との関連について研究してきた。現在までに,悪性腫瘍の転移症例においてt-PA antigenが高値を示す事実を報告した。今回,悪性腫瘍症例検体64例についてt-PAの特異的インヒビターであるPAI-1 antigen測定を実施した。その結果,肺癌よりの転移症例の場合を除いて,PAI-1 antigenは,非転移症例に比べ有意な(P<0.05)高値を示した。本事実は,悪性腫瘍における線溶動態について興味ある事実と思われた。
- 一般社団法人 日本血液学会の論文
一般社団法人 日本血液学会 | 論文
- 健常者ならびに播種性血管内凝固(DIC)例における血漿アンチトロンビンIII (AT-III)の抗トロンビン活性と抗原性の比較
- 新生児の凝固・線溶阻止因子の動態
- All-trans retinoic acid投与中に広範な脳梗塞を生じた急性前骨髄球性白血病
- C/EBPβのショートアイソフォームであるLIPはマウス移植モデルにおいてEvi1と協調作用して急性骨髄性白血病を誘発する
- 成人に発症したビタミンK依存性血液凝固因子欠乏に関する臨床的解析