膵がん検診の有用性と限界
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概要
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大阪府立成人病センターで行っている膵がん検診の概要について述べた.膵嚢胞や膵管拡張を伴う膵がん検診経過観察例は一般市民に比べ約9.2倍膵癌発症のリスクが高いことが判明した.さらに膵癌発症のリスクは膵嚢胞を伴う膵管拡張群が最も高く,ついで膵嚢胞のみ群で高いことが判明した.経過観察中に発症した通常型膵癌は早期診断困難で,腹部超音波検査で腫瘤が検出できなかったか,膵液細胞診で確定診断ができなかったことに原因があった.2007年から開始した新膵がん検診ではMRCPやEUS-FNA,米国製セクレチンを導入し,早期診断を目指している.
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日本膵臓学会 | 論文
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